妊婦ルルーシュ おまけ 

注意:本編補足でもなく、ただやりたかっただけの小ネタ(ギャグ)です。本気にしないでください。また気ままに突如として増える可能性があります。








新婚夫婦の会話集

 


「スザク、俺は一度アッシュフォードに帰ろうと思うんだが」
「え、何で!?」
「何でってお前、だってあっちにロロを残してきてるだろ」
「…………よぶの?」
「嫌そうだな」
「だって僕ら新婚だよ? 邪魔されたくな――」
「それは邪魔されたら困るようなことをしてから言え」
「あ、あー」
「ああもういい。もういいよ、今この話しても仕方ないだろ。夜にゆっくりしてやる。そうじゃなくてだな。一つ気がかりなことがあるんだ」
「え、何?」
「あっちにいる時にな、どうやら見張られてたみたいなんだ」
「え?」
「どうにも変な視線を感じて。しかも家中に監視カメラが設置してあってぞっとしたよ。とりあえず行動をおこしたら何かわかるかと思って家をでてきてみたんだが、何の進展もないしな。あれをどうにかしないと安心して暮らせない」
「……………………ルルーシュ」
「心当たりもなくて不気味で」
「ルルーシュ、下手に動かないでね。君は今大事なときなんだから」
「あ、ああ。だが」
「うん。大丈夫。僕が片付けておくよ」
「……スザク?」

 

 

 

 

 

 















「ところでやっぱり諦められないんだよ」
「何が。あ、や、やっぱ言わないで。いやな予感が」
「なあ一度やっておこうじゃないか」
「やっぱりまだ諦めてなかったんだね。でも本当に困るんだよ。お腹に赤ちゃんいると思うと」
「だからいたわりながらしろって言ってるだろ」
「箍がはずれちゃったらどうするんだよ。言っちゃなんだけど、自分に自信なんてないんだから」
「胸を張るな」
「だからとりあえず子供産むまでは」
「それじゃあ意味がないんだ。だが、こういうときこそ、お互い助け合って譲歩しあって知恵を絞り、妥協点を探すのが夫婦のあるべき姿だと俺は思うんだ。ということで」
「いや、とりあえず楽しみはあとでとっておくっていうのは」
「別に楽しみだからやりたいわけじゃない」
「それはそれでどうなの!?」
「用意してみたんだ」
「……………………………………手錠。って君どこから」
「お前が動けなければ問題は解決されるんだろ? 俺が勝手にやるからお前はマグロになってろ」
「なんか君、根本的に間違ってないかい?」

 

 

 

 

 













「スザク、出産祝いが届いたんだが」
「なんか、いっぱいきたねえ」
「ああ、その中で一つ不思議なものがあるんだ」
「どれ?」
「これなんだが」
「ベビーベッド? やけに……大きいね。誰から?」
「カードがついてた」
「『出産おめでとう。パパより』………………………………………パパ?」
「な、おかしいだろ? スザクも俺も両親ともにいないから。やっぱり何か間違いがあったのか」

 

「あんのロール」


「え、何か言ったか?」
「え? ううん。何も。ちょっと大きくて置き場所に困るなあって。引っ越す?」
「なんでわざわざベビーベッドのために。ああ、だが場所に困るな。どうするか」

 

 

 

 

 

 















 まさか。
 まさか。


 ひどい。
 酷すぎる。


 あの、うそつきが!!!!

 


 あれも、これも、全部。全部嘘だったなんて。
 嘘ばかりで本当のことがわからない。
 それとも本当のことなんて、一つもないのかもしれない。

 もう駄目だ。
 こんな状態で一緒になんていられない。

 

 実家に帰らせていただきます!!

 


 酔って襲ったなんて白々しい嘘つきやがってっ!

 

 こうして壮大な夫婦喧嘩が始まった。

 

 





終わってしまえ。




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【言い訳】(反転)
ロロのくだりは本編に入れ込んでしまいたかったのですが、どこに入れても違和感があるのと、そのためだけにもう1シーン作るのはそろそろつらかった(主にスクロールバーが)ため、おまけとさせてもらいました。
他のは、ロロのくだりだけではあまりにもあまりなので、学校で話していたバカ話を。
あと文章力がないためわかりにくくなってしまっていて大変申し訳ないのですが、上で書いてあるとおり、酔って云々はスザクさんのでたらめですので、実際にああなってもおかしくないかと

ここまでお付き合いいただき大変ありがとうございました。見通しの甘さが露骨にでてしまったこと、深く反省しております。それでも楽しんでいただければ、と。