「嘘なんてついてないよ、オレ」「その言葉自体が嘘だろ」 僕が君を守るから。 「あっ」「あ?」 「これ……」 「……………………なんだ、それ」 「なんだろう」 「その様子だと自分で作ったんじゃないんだよな?」 「うん。ちょっと上司が作ってくれて……」 「…………………………女性か?」 「すごくいい人だよ」 「顔がひきつってるぞ?」 「…………」 「食べるのか?」 「た、べる、よ? もちろん」 「胃薬いるか?」 「………………ごめん。あったらうれしいかも」 「そうか」 「……」 「……………………」 「…………」 「………………」 「……」 「……」 「…………………………」 「お前さ。やっぱり軍辞めろよ」 「………」 「そしたら俺が弁当作ってやる。これでも家事は得意だ」 「………………」 心が揺れ動く。 「明日は晴れるかなぁ?」「今現在、心ん中は大雨ってやつか?」 「降水確率90パーセントだそうだ」 「うん。晴れるといいね」 「無理だろ」 「でも、晴れたほうがいいでしょ?」 「明日って何かあったか?」 「なにも?」 「気分っていうやつか」 「うん。っていうか、ね。ルルーシュ」 「……何?」 「うん」 「いっそ今すぐ俺を殺せーっっ!」「お前ェに貸してた3万返せばすぐにでもお望み通りに殺してやらぁっ」 「殺せ」 「いやだ」 「殺せ」 「絶対に嫌だ。そんなもったいないこと。君にはまだ、やってもらわなくちゃならないことがあるんだから。借りは返させてもらうよ?」 「……だいすき、だよ?」「俺の目ェ見て言え」 その目は俺を見てるのに。 俺を見ない。 素通りして。 過去を映す。 それは誰だ。 |